
あなたの骨は、大丈夫ですか
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■質問■ 最近、骨粗鬆(こつそしょう)症という言葉を耳にしますが、どういう病気でしょうか? |
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骨粗鬆症とは、骨量(骨密度)の低下と骨質が変化することで、骨の脆弱性(もろさ) が増し、骨折しやすくなった状態をいいます。 人口の高齢化に伴い骨粗鬆症の方が年々増加しています。骨粗鬆症を予防し、骨折を防止することは、健康な生活を送るために重要です。 |
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■質問■ どうして骨粗鬆症になるのですか? |
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原因はいろいろあります。まずは、加齢です。高齢になると、吸収する栄養や食事の量も若いときに比べて少なくなりますので、骨の形成に必要なカルシウムやビタミンD、K、タンパク質などが不足しがちになります。食事以外にも運動量が減ることも骨粗鬆症の原因の一つになります。 もう一つの大きな原因としては、女性ホルモンの分泌の減少があります。女性ホルモンは骨密度の低下を押さえる働きがありますので、分泌が減ると骨密度が下がってしまいます。特に中高年の女性は注意が必要です。 さらに、病気や医薬品で引き起こされる場合もあります。 過度の飲酒や喫煙なども骨粗鬆症の危険因子と言われています。 |
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■質問■ 骨の量を調べる方法はあるのでしょうか?骨粗鬆症の検査は? |
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超音波測定法などにより骨量が測定できます。健康診断などでも測定可能ですのでお近くの医療機関や自治体にお問い合わせください。 |
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■質問■ それでは、骨粗鬆症を予防するためには? |
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適度な運動を行い、エネルギーと栄養素をバランスの良く摂ることが大事です。 幼児期から成長期の10代頃までに、しっかり骨の基礎をつくることが大切です、無理なダイエットは骨量を減らすことにもなりますので避けてください。 ○推奨される食品 カルシウムを多く含む食品(牛乳・乳製品、小魚、緑黄色 野菜、大豆・大豆製品) ビタミンDを多く含む食品(サケ、ウナギ、サンマなどの魚 類、きのこ類) ビタミンKを多く含む食品(納豆、緑色野菜) 果物、野菜 タンパク質(肉、魚、卵、豆、穀類など) ×過剰摂取をさけた方がよい食品 リンを多く含む食品(加工食品、一部の清涼飲料水) カフェインを多く含む食品(コーヒー、紅茶) アルコール、食塩 |
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■質問■ サプリメントやカルシウム薬はどうでしょうか? |
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自分の年齢や、食生活、生活習慣などに合わせ、服用量や服用方法のアドバイスを薬局・薬店でお受けください。カルシウム薬やサプリメントとして、1回に500mg以上摂取しないよう注意する必要があります。 骨粗鬆症の治療薬を服用されている方は、医師の指示どおりきちんと服用してください。 |
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参考:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン(2015年版) |