
冬の健康の大敵について
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■質問■ 冬の季節はインフルエンザなどの流行があり、風邪などにかかることも多いです。 風邪は、万病のもとともいいます。なにか予防法はありますか? |
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風邪といいましても、いわゆる鼻風邪から、インフルエンザ、ひどくなれば肺炎の心配もでてきます。 予防としては、日常の生活を工夫して、体力を衰えさせないこと、十分な睡眠を取って疲れを翌日に残さないようにして下さい。 また、食事に注意してバランスのとれた栄養をとって下さい。外出する時は、防寒を万全にし、帰ったらうがいや手洗いをすることなど気をつけて下さい。 インフルエンザについては、予防接種も有効です。室内の湿度と換気にも注意して下さい。 |
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■質問■ 湿度も大きなポイントなのですね? |
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風邪は寒さで起こるのではなく、そのほとんどがウイルスで起きるものです。冬の風邪は、呼吸器感染で口や鼻から入り込んできます。乾燥した空気を吸って鼻やのどの粘膜の表面が乾燥して傷つきやすくなり、ウイルスがそこに付着して体内に侵入しやすくなります。 特にインフルエンザウイルスは、温度20度前後、湿度20%前後が最も生存に適した環境で、長時間空気中に漂っていられます。 ある実験によれば、温度は20度前後で変えずに、湿度を50%以上にあげると、ウイルスは数%に減っていたというデーターもあるようです。 インフルエンザ以外の冬の風邪のウイルスも湿度50〜60%に保つと、活動しにくくなります。 |
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■質問■ 湿度50〜60%ぐらいがいいのですね。 また、バランスの摂れた栄養ということですが、 特に摂った方がいい栄養素がありますか? |
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はい。ウイルスが体の中に入っても、そのウイルスを攻撃して排除できれば風邪にはなりません。私たちの体に備わった、入ってきた病原体を攻撃して排除するという仕組みを「免疫」といいます。一般にこの免疫機能が高ければ高いほど、病気にかかりにくいと言えます。 免疫機能を高めるためには、タンパク質、ビタミンE、C、亜鉛や鉄などのミネラルが大切です。 また、免疫機能は、一般に20歳代前後が最も高く、年をとるに従って低下します。年をとると、ちょっとしたことでも風邪や肺炎になりやすくなるのは、このためです。 ですから、高齢者ほど、きちんと栄養を摂り、免疫機能を低下させないことが風邪の季節を元気に暮らすポイントです。 良質のタンパク質源である肉や魚は、毎日、きちんと食べて欲しいものです。 |
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■質問■ インフルエンザにかかったらどうでしょうか? |
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また、インフルエンザにかかったことにより、他の細菌にも感染しやすくなりますが、このような細菌の混合感染による肺炎、気管支炎などの合併症に対する治療としては抗生物質も使用されます。 |
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■質問■ 熱が高いと医療機関へすぐには行けない事もありますが、手持ちの熱冷ましなど使っ てはいけませんか? |
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熱は、体の防御機能のひとつですから、きついからといっていつでも熱を薬で下げていいわけではありません。熱冷ましの薬を使わない方が早く風邪が治るというデーターもあります。 また、まれながら、ある種の解熱剤と小児のインフルエンザ脳炎、脳症での死亡率の増加との関与が疑われる例もあり、小児には使用しないよう注意が喚起されている薬もあります。 解熱剤を使う・使わない、どのような種類のものを使うかなどは、医師の判断にまかせて下さい。素人判断は危険です。 |
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風邪の予防には、うがいなどの習慣をつけ、十分な睡眠と栄養を摂って規則正しい生活 を心がける事が大切ですね。 そして、「風邪かな?」と思ったら、無理をしないでゆっくり休むか、早めにお医者さんに 診てもらうのが 一番ですね。 |