
「お風呂」・・・入浴中の急死
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■質問■ 日本では、「冬至のゆず湯」「冬至のカボチャ」というように、 冬至にゆず湯に入ったり、カボチャを食べる習慣がありますね。 |
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ゆず湯は体を芯から温めて、しもやけや肌あれなどにも効き目がありますし、さわやかな香りが気分をリラックスさせてくれます。また、カボチャには体内でビタミンAに変化するカロチンが豊富です。 |
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■質問■ どちらも冬本番に備えた昔からの知恵ですね。 |
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そうですね。寒くなってくると、お風呂に入ってほっと一息、というのは気持ちの良いものですが、お風呂での死亡事故もかなり発生しています。 | ![]() ■回答■ |
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■質問■ お風呂、浴室での死亡事故というとどのようなものですか? |
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全国で「入浴中の急死」は1万4千人にもなると推計されています。(東京消防庁・東京都監察医務院)この原因については、浴槽内で熱中症が起きている可能性が高いほか、浴室や脱衣室の室温と浴槽の湯温の温度差によって、血圧が急変動することにより心臓に負担がかかり不整脈や心筋梗塞を引き起こしたり、脳へ行く血流が不足して(脳虚血)意識障害を引き起こしているからです。 つまり、「寒い脱衣室・浴室と熱いお湯」のせいで、血圧の急な変動がおこり、気を失った後に、顔が湯の中に没したり、倒れたまま発見が遅れたり、熱中症になったりして死亡に至ることになります。 入浴中の急死は、寒い時期に多く発生し、特に、12月から2月の間に約半数が起きています。75歳以上の高齢者に起こる割合が高いです。 |
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■質問■ 事故を防ぐためにはどんなことに注意したらよいですか? |
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寒いところで裸になり、いきなり熱いお湯に飛び込むというような日本人の入浴スタイルは、血圧の変動が激しいため、病気が起こる引き金になります。脱衣室や浴室の室温が低いときは部屋を暖めるなど温度差を少なくすることや、お湯にもゆっくり体を慣らして入ってください。 | ![]() ■回答■ |
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■質問■ 血圧が高い人は、十分注意する必要があると思いますが、 ほかに注意することはありますか? |
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高血圧の方は、血圧降下剤を入浴の直前、直後に服用してはいけません。 それと、万が一、事故が起きたときに、速やかに対応できるように家族に一声かけてからお風呂に入るようにしたらいいですね。 |
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