
お酒と上手につきあおう
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■質問■ 最初に二日酔いはどうしておこるのですか。 |
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分解しきれなかった、アセトアルデヒドの作用です。 口から入ったアルコールは、胃で約2割が吸収され、20〜30分で全身を廻ります。飲んですぐに顔が赤くなったり、気分が高揚する人がいるのはこのためです。 残りの約8割は、飲んだ量・食べた物にもよりますが、3〜6時間かかって小腸ですべて吸収されて血液中に溶け込みます。「空腹で飲むと早く廻る」と云われるのは、胃から小腸へ流れ込む時間が早くなるためです。血液中に溶け込んだアルコールは肝臓まで運ばれ、そこで分解されます。 肝臓でまず、アルコール分解酵素によって有害な「アセトアルデヒド」に変化し、次に「酢酸」となって再び血液中に戻され、最終的に水分と炭酸ガスに分解されます。肝臓の処理能力を越えた量のアルコールが入ると、一部はアルコールのまま、または、酢酸に変化されずにアセトアルデヒドの状態で全身を廻り、息や尿として排泄されます。気分の悪さ・吐き気、動悸などの二日酔いは、分解されずに残ったアセトアルデヒドの作用によっておこります。 |
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■質問■ 上手な飲み方を教えて下さい。 |
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まず、 1)自分の適量を知っておくことです。普通、肝臓の処理能力は、ビール大びん1本で3時間、焼酎1合で5時間半かかります。翌朝残さないためにも、12時までには切り上げましょう。 2)薄いお酒をゆっくりと、会話と料理をたのしみながら、飲むことです。アルコールが吸収される小腸に、直ぐに入れないことです。 3)空腹で飲まないことです。 4)おつまみ・料理は、高蛋白質、低脂肪、ミネラル・ビタミンの料理をとりましょう。良質タンパク質は、肝臓を丈夫にします。ビタミン・ミネラルの確保は、野菜・果物で。お酒は食事の一部、おつまみが食事と考えるようにしましょう。 5)週2日は、お酒を控える、休肝日をもうけましょう。 |
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■質問■ 二日酔いになったらどうしたらいいでしょうか。 |
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特効薬はありませんが、アルコールの利尿作用による、脱水症状を緩和させるため、水分補給しましょう。果物もよいですね。 体内のアルコール・アセトアルデヒドを早く追い出すために、ぬるめのお湯に半身浴、シャワーなどを浴びて、血液の循環を促進させるとよいでしょう。 また、腹式呼吸とか、歌を唄うなど、息から、アルコール・アセトアルデヒドを体内から出す方法も良いでしょう。 胃腸が荒れているときは、症状にあった胃腸薬を、ご家庭の「かかりつけ薬局」で選んでもらいましょう。 |
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