ノイバラ(バラ科)
生薬名 : 営実(日本薬局方) | 薬用部分 : 果実(偽果) |
採取時期及び調製法 十〜十一月、偽果が深紅に完熟したものを摘みとり水洗いして日干しで乾燥する。 | | 利用方法 便秘したときに、乾燥した偽果二〜十㌘を水六百㍉㍑で半量になるまで煎じ、一日三回に分けて飲む。作用が強いので初めは少なめに使うほうが良い。 野生のバラの代表格で、日当たりのよい川辺や山野によく見かける落葉低木。四〜五月にほのかな香りのある白色の花を株一面に付け、野山を白一色にうめる。冬には落葉し、深紅の実だけが一段と鮮やかで目につく。また、県内にはテリハノイバラや薄紅色のツクシイバラも自生するが、これらの偽果も同様に用いて良い。中国の古典「神農本草経」にも収載され古くから知られているが漢方ではあまり使われず、家庭薬の中に配剤される事が多い。 |
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