薬物乱用防止と「ダメ。ゼッタイ。」普及運動について
■質問■ 現在、覚せい剤・シンナー等の薬物乱用が全国的に蔓延し、覚せい剤の乱用が 中学生や高校生へ浸透するなど、憂慮すべき状態になりつつあるといわれています。 本日は、薬物乱用の怖さについてお聞きしたいと思います。 薬物乱用についてお聞きしたいのですが、乱用される薬物にはどのようなものがありますか。 |
||
|
乱用される薬物としては、麻薬からシンナーまでいろいろな種類がありますが、主なものとしては次のようなものです。 1麻薬(ケシから作られる)モルヒネ、ヘロイン、LSD、コカイン 2大麻(海外旅行で手に染めてしまう)マリファナ、ハシシュ 3覚せい剤(現在、一番問題になっている)アンフェタミン、メタンフェタミン 4シンナー・有機溶剤(青少年の乱用者が多い)塗料、接着剤、トルエン 5向精神薬(医薬品として使用されている)睡眠導入剤、精神安定剤 薬物乱用とは、このような薬物を、本来の目的以外に使用し、体内に取り込むことを言います。 |
■回答■ |
■質問■ 身近なことのようには感じないのですが、県内でも乱用されているのですか。 |
||
|
県警察本部の資料によりますと、令和元年の県内の薬物事件の検挙者は覚せい剤32名、麻薬・向精神薬2名、大麻38名(うち未成年4名)、シンナー・接着剤等1名です。 | ■回答■ |
■質問■ そのような薬物を乱用すると、なぜいけないのですか。 |
||
|
「薬物乱用は、歴とした犯罪である。」ということです。そして、これらの薬物は続けて使用することにより、精神的に、また肉体的に依存性を生じ、その薬物なしではいられなくなります。また、体にも悪い障害を及ぼします。 | ■回答■ |
■質問■ 体への障害としては、どのようなことがおこりますか。 |
||
|
乱用される薬物のほとんどは、中枢神経系、特に大脳に障害を及ぼします。シンナー乱用者の例ですが、大脳のCT写真によりますと、正常な脳に比べて脳の神経細胞が壊れてしまい、大脳がスカスカになってしまいます。 その結果、大脳は萎縮して小さくなってしまいます。一度壊れた脳は、元には戻りませんし、誰かに狙われているといった被害妄想や、幻覚や幻聴などの精神障害が現れてきます。そのため、傷害や殺人などの異常な行動を引き起こすこともあります。 |
■回答■ |
■質問■ シンナーなどの薬物乱用を始めるきっかけはどのようなものですか。 |
||
|
きっかけとしては、 ○友達や先輩から誘われて、面白そうだという好奇心から ○仲間外れにされたくないというグループ意識から ○やせられる・元気がでれる・自信がつくなどの甘い言葉にのせられて一回ぐらいは大丈夫だろうと、軽い気持ちでつい手を出してしまうようです。 |
■回答■ |
■質問■ それでは、薬物乱用を防止するにはどうしたらよいのですか。 |
||
|
○薬物乱用は犯罪であるという認識を持ち、罪をおかさない。 ○薬物乱用がもたらす恐ろしい結果について正しい知識を持つ。 ○誘われても、きっぱりと断る。 ということが、大切です。 |
■回答■ |
■質問■ 6月から7月にかけて「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されると聞きましたが、これはどういう運動ですか。 |
||
|
6月20日から7月19日までの1ヶ月間、「薬物乱用は絶対にダメ。」という意味で、全国で「ダメ。ゼッタイ。」普及運動を実施しております。麻薬・覚せい剤・シンナーなどの薬物乱用を防止しようという運動です。また、6月26日が「国際麻薬乱用撲滅デー」として国連で決議されており、その日は全世界でキャンペーン等が実施されます。 | ■回答■ |
■質問■ また、期間中、「ダメ。ゼッタイ。」国連支援募金も実施されるということですが。 |
||
|
国連支援の募金箱を、市町村や保健所の窓口、それから薬局や薬店などに置いております。これは、開発途上国などで薬物乱用防止活動に従事しているボランティア団体(NGO)の活動資金を、国連を通じて支援しようというものです。 この募金箱を見かけましたら、「ダメ。ゼッタイ。」を合い言葉に、御協力をお願いいたします。 |
■回答■ |