上手に活かそう!病院薬剤師
■質問■ 医薬分業により病院で院外処方せんが発行されると、今まで外来患者さんのお薬の調剤を行っていた 病院薬剤師は、 入院患者さんのための病棟活動(薬剤管理指導)に専念しているという話を聞いたのですが。 |
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はい、そうです。 私たち病院薬剤師は、入院患者さんのベットサイドに出向き、使用上の注意などのお薬に関する情報提供(服薬説明)を行うとともに、お薬による副作用がでていないか。お薬の効果はでているか。相互作用(飲み合わせの悪いもの)はないか。などの安全面のチェックを含めた薬学的な管理を行っています。 |
■回答■ |
■質問■ ところで、“上手に活かそう!病院薬剤師”ということですが。それはどういうことなのでしょうか。 |
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それは、お薬のことについてわからないことや疑問に感じていることがあれば何でも聞いて、もっともっと薬剤師を利用して頂き、お薬を安全により効果的に服用してほしいと言うことです。 というのは、病院で処方されるお薬(街の薬局で購入することのできないお薬)は、一般に作用が強く、お薬の切れ味が鋭くなっています。言い換えると良く効くということです。 また、いろんな作用のお薬やいろんな剤形のお薬があり、患者さん個人個人の病状に合わせてお薬が処方されています。お薬の服用時間が決められているもの、服用方法や使用方法に注意が必要なものあるいは飲み合わせに注意が必要なものがあります。 さらにお薬によっては飲み忘れた時の対処方法や予想される副作用とその対応などについて確認しておく必要があるものがあります。それらのことは、お薬を安全にそしてより効果的に服用するためには重要なことです。 このように、たくさんの知っておいて頂いたほうがよいことがありますので、お薬のことについては些細なことでも気軽に薬剤師に聞いて頂きたいと思います。 |
■回答■ |
■質問■ 病院薬剤師を上手に活かすためのポイントみたいなものはありますか。 |
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そうですね。 まず、入院されると薬剤師がベッドサイドへお伺いします。その時に、アレルギー歴や副作用歴、一般薬や健康食品の服用の有無などをお尋ねいたしますので、何のお薬で。どのように。どんなときに。アレルギーや副作用が起こったのか教えて頂きたいと思います。 しかし、なかなかお薬の名前を覚えていらっしゃらない場合が多いので、何かあったときにはお薬の名前だけでもメモ(お薬手帳をお持ちの方でしたらそれに記入)しておいて頂きたい。 また、健康食品については飲んでいても言われない場合があるので、お薬との飲み合わせの問題がありますから、必ずおっしゃって頂きたいと思います。それらのことを踏まえて患者さんにとって一番良いお薬について考えていきます。 でも、やはりお薬のことについて些細なことでもおっしゃって頂くことが一番のポイントだと思います。その些細なことがお薬の副作用の初期症状であったりして、別のお薬に変更する場合など、その患者さんからの情報をもとに薬剤師の方で検討し、ドクターへ情報提供を行い、お薬を検討し、変更して頂くことがあります。 私たち病院薬剤師は、患者さんにお薬のことを少しでも理解して頂き、お薬への不安を取り除き、一緒に病院の治療に参加し、特に薬物治療においてよりお薬の効果を引き出し、早く良くなって頂きたいと願っています。 |
■回答■ |
■質問■ ところで、病院薬剤師のことをもっと知って頂き、活用して頂きたいという運動をしているということですが。 |
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はい。 日本病院薬剤師会が中心となって、一般の方々に世間に顔に見える病院薬剤師となるように、病院薬剤師の仕事の紹介をポスターを用いて、各自治体の役所や保健所に掲示しています。 病気の治療に欠かすことのできない「薬」。患者さんにとって最も安全で効果的な薬物療法をしっかりと支えている私たち病院薬剤師に薬のことは何でもご相談して頂きたいと思います。※日本病院薬剤師会のホームページから病院薬剤師の仕事を紹介するポスター、リーフレットをご覧いただけます。 |
■回答■ |