お薬と血中濃度について
■質問■ 今回はお薬と血中濃度というテーマでお話をうかがいます。 まず血中濃度というのは聞き慣れない言葉ですが、簡単に説明して下さい。 |
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お薬が私達の体の中に入りますと、血液に乗って全身へと運ばれていきます。その時の血液中のお薬の量を血中濃度と言います。 |
■回答■ |
■質問■ 血中濃度とお薬の効果に関係がありますか。 |
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あります。一般に体の中に入るお薬の量が増えるとともに血中濃度も上昇し、その結果としてお薬の効果が現れます。病気の治療に最適の血中濃度をもとにお薬の服用量、服用回数、服用間隔が決められています。 みなさんは、お薬によって服用回数が違ったり、また同じお薬でも服用量が変わった経験はございませんか。これらは全て、病気の治療に必要な血中濃度を保つための回数や量です。多すぎても少なすぎてもいけません。 |
■回答■ |
■質問■ お薬を服用する上で副作用が気になる方も多いと思います。 血中濃度と副作用に関係があればお話下さい。 |
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血中濃度が増えすぎますと私達の体にとって不都合な作用つまり副作用につながることもありますので注意が必要となります。 特に注意が必要なお薬を使用する場合は定期的に採血を行い血中濃度を測定することで副作用を未然に防ぐ努力も行っています。 |
■回答■ |
■質問■ お薬の用法、用量の他にお薬の血中濃度に影響を与えるものがあれば教えて下さい。 |
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お薬の血中濃度は、体の中に入ったお薬の吸収、分布、分解、排泄でも決まります。従いまして、これらに影響を与えるものが考えられます。 具体的に例を挙げますと 1,身体的な問題としては年令、病気などがあります。体の機能が十分に発達していない小さな子供さんや体の機能が衰えているお年寄は血中濃度が上がりやすいと言えます。また、お薬を分解、排泄する肝臓や腎臓に病気のある場合は血中濃度が極端に上がることがあります。このような患者さんには医師が適切な匙加減をしてお薬をお渡ししています。 2,生活習慣上の問題としては、食事、喫煙、飲酒などによって影響を受けることがあります。特に飲酒については注意が必要です。お薬を服用中はお酒は控えた方がよろしいようです。 3,服用上の問題としては、お薬の併用により血中濃度に影響を与えることがあります。お薬の組み合わせによっては影響が大きく、併用してはならないものもありますので2種類以上の薬を服用している患者さんは必ず医師、薬剤師にご確認下さい。複数の病院でお薬をもらっている患者さんはこの点、特に気を付けて下さい。 |
■回答■ |
■質問■ これまでのお話から、お薬を正確に服用することがお薬の有効性及び安全性を 確保するために必要であることが分かりました。 私達患者側から他に出来ることがあれば教えて下さい。 |
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今回、お薬の効果と血中濃度には密接な関係があり、また血中濃度に影響を与える要素が沢山あることをお話しさせて頂きました。 まず第一に、患者さんは決められた用法、用量を守りお薬を服用されることが大切です。さらに、納得してお薬を服用することも重要です。ご自分が服用しておられるお薬について疑問な点や不安な点がございましたらご遠慮なくお知らせ下さい。 お薬を正しく服用し、健やかで充実した毎日を過ごしましょう。 |
■回答■ |