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スイッチOTC

 

■質問■
「スイッチOTC」とはどんな薬なのでしょうか?
 

この「スイッチOTC」ということばは、一般の消費者の方は耳にしない言葉だと思いますが、私たち薬を扱うものの専門用語の一つなのですが、まず、OTCということぱですが、これは、オーバー・ザ・カウンターのアルファベットの頭文字をとったもので、カウンターごしに対面販売をする薬のことを言い、薬局薬店で売っている大衆薬を意味しています。

一方、この大衆薬とは違って、医療用薬品として、医師の処方にもとづいて使用される薬があるわけですが、スイッチOTCとは、この医療用薬品であったものが、大衆薬つまりOTC薬として販売が許可になったものを、医療薬からOTC薬に切りかわった、スイッチしたということから「スイッチOTC」と呼ばれています。


 ■回答■
■質問■
もともと医療用であった薬が大衆薬にスイッチしたということですね?
 
はい、そうです。
従来、OTC薬といえば効きめよりも安全性の方が重視されて、「大衆薬は、少し効きめが悪いようなきがするなあ」と思われがちでしたが、この「スイッチOTC薬」は、大衆薬のなかで、比較的、効きめの良い薬として市販されています。

 ■回答■
■質問■
それでは、どんな薬が、具体的にあるのでしょうか?
いくつか例をあげていただけますか?
 

いろいろな製品が販売されていまして、たとえば、「フルチカゾンプロピオン酸エステル」という花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎症状に効果を発揮する薬ですが、この成分を配合した点鼻薬が販売されています。

また、胃腸薬では、H2ブロッカーといって、胃酸の分泌を抑える成分がありますが、この薬品を配合した胃腸薬が販売されています。

 ■回答■

■質問■
そういえば、「ロキソプロフェン」とか「H2ブロッカー」とか、
テレビのCMで良く耳にしますが、これらは商品名ではなく、「スイッチOTC薬」の効きめの本体となる、配合成分なんですね?

 
はい、そのとおりです。

 ■回答■
■質問■
でも、そうした薬は、もともと医療用薬品の成分を含むので、だれでも手にすることができる大衆薬として売られていて、心配はないのでしょうか?
 

もちろん、心配ありません。
確かに、こうした薬は、普通の大衆薬より比較的効きめが良いのですが、一般の人が自分の判断で使用されるので、その有効性と安全性が確認された成分が、有効性と安全性を確保できる範囲内で配合されて、「スイッチOTC薬」として販売されています。

また、こうした薬は、その成分の種類や、含まれる濃度によって、要指導医薬品や第1類医薬品といって、薬剤師のいる薬局などでなければ販売できないようになっています。

薬によっては、ほかの薬との飲み合わせや、使ってはいけない症状の場合もありますので、こうした薬は、必ず薬剤師に相談して購入していただきたいと思います。


 ■回答■

 


 

 

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